Air diary 73『 R+気流部が突き当たる壁、吹き抜ける道。』PART 5
2011/11/01
水都2011 in 中之島でのキリュウダマ〜ウォーミングアップを行いました。
そして、11月下旬から本格的にR+(緑地)を巡るキリュウダマロードが始まります。
服部、大泉、浜寺、久宝寺、鶴見や現在協議段階にある住吉、箕面などを巡って行きたいと思います。
そんな中で懸案の「気流部部室の行方」。
管理事務所との協議のすえにR+気流部の部室として、又キリュウダマの発信拠点として、おおさかカンヴァス推進事業のコアエリアでもある、服部緑地内での移転となります。場所は後日発表予定。
そして、来週に移転作業が行われる予定。又ここは「おおさかカンヴァス」の情報センターの役割も付加され、大阪の空気をアートにより浮かび上がらせる「部室」となります。
又、R+気流部として、服部緑地のボランティア活動団体「あすなろ会議」との連携も模索しながら、再び、緑地気流部として服部をホームにし、又指定管理者を核としながらの、「公共空間」ならではの楽しみ方や「公園」の使い方をアートによってより掘り下げて行きたいと思います。そしてこんな活動が他の公園にも広がり、様々な管理者と繋がり、結びつけ、管理制度や公園行政を軽く乗り越えるスタンスで「気流部」は存在し、ゆるやかに蠢いて行きます。
共有するべき空間が制度によって管理されるのは、「公共」とは言わないんではないでしょうか?
ルールはあって然るべきと考えますが、それを全てにしてしまう管理者も利用者も楽しく有りません。
都市や街は場所から立ち上がる制度によって成り立っている。でもそういう視点しか持ち得ない事を気流部は少しでも変えて行きたいと思います。
様々な緑地でのキリュウダマ展開は気流部の視点による「公共空間」の紡ぎだしです。
場の空気を、皆さんの「氣」として注入し、膨らませ、弾ませ、転がして行く。時には氣を掲げて行く。
眼には見えないけれど、人が生きて行く上で大事な空気、そしてそれを転化させた「氣」。
氣をつなげて行くのではなく、本来はつながっているはずの分断され、細分化された1つのモノを現して行く。そしてそれが人が住む環境であり、街であり、都市である。それを気流部はアナザータウンと呼び、キリュウダマプロジェクトの成果として描き出そうとします。
空(クウ)をつかむような話ですけれど、アートにしかなし得ないプロジェクトです。
日本の近代化により生まれた「公園」と「美術」という言葉、思考。
ゆるやかに「近代」から移行している「現代」に、それらの二つの思考を新たな「アート for パブリック」としてR+気流部はこれから展開していきたいと考えます。