Air Info 138『HIRONO 2120』
Air Info 138『HIRONO 2120』
2020/02/26
*展示公開の一部自粛・中止の可能性について
「時の封〜ひろの2120」は、新型コロナウィルスの感染拡大防止、予防のため、
2月29日(土)、3月1日(日)、3月7日(土)、3月8日(日)の、広野幼稚園内への入館を伴う
作品展示公開を自粛・中止する可能性があります。決定した場合は、速やかに気流部twitter
(@kiryu_bu)にてお知らせ致します。
公開初週の3日間は、たくさんの御来場と御好評を頂き、本当に有り難うございました。
又、復興半ばの福島県浜通りでのアートプロジェクトの展開ということで、県外、海外からもお
問い合わせや、ご来訪の連絡も頂いておりましたが、何卒ご理解の程、 宜しくお願い致します。
なお3月7日(土)〜11日(水)までの幼稚園全体のライトアップは予定通り実施する計画です。
※入館(園)中止の場合でも、幼稚園外観部分の作品群は変わらず御高覧頂けます。
何卒よろしくお願い致します。
* Possibility of partial cancellation of the exhibition
"Sealing Time-Hirono 2120" is to prevent the spread of the new coronavirus.
There is a possibility of canceling the exhibition inside Hirono Kindergarten on Saturday, February
29, Sunday, March 1, Saturday, March 7, and Sunday, March 8.
If it is decided, it will be notified immediately in kiryu-bu twitter (@kiryu_bu).
Lighting of the whole kindergarten from March 7 (Sat) to 11 (Wed) will be carried out as
scheduled.
※ Even if the admission is canceled, you can still see the works in the kindergarten exterior.
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2020年、東北より新たな活動報告です。
昨春より福島県双葉郡広野町に通いながら進めてきました「時の封〜ひろの2120」プロジェクト
が、震災から9年目を迎えるにあたり、旧・広野町立広野幼稚園にて公開されます。
四季折々の豊かなふくしま浜通りの自然・風土と共に、広野町の土地の記憶と時間を地域の方々
と留めていくプロジェクト。太平洋を臨む海辺、まち、そして浅見川上流の山間地に渡り、植物
採集のフィールドワークをかさね、その中で、昨年末より広野町の方々とのプロジェクト参加の
フィルム作りのワークショップを実施してきました。
※広野町が属する双葉郡は、その昔の楢葉郡と標葉郡が合併した名称であり、この地方は“葉”が
つく地名が多く存在し、太古から海を臨んで豊かな森が広がり、それらを誇りにしていた事が読
み取れます。
「自然との関わりとその誇りを如何に再興していくか」、このテーマが「時の封〜ひろの2120」
には含まれています。生活圏内は放射性物質の除染が完全に行われ、基準値以下となっています
が、森林部は手つかずの状態でもあり、津波被害からの原発事故による放射性物質の土地への汚
染は、一部においてはまだまだ解決されていません。ただ、少しずつではありますが、除染と、
自然の摂理による線量の低下もあり、山歩きなどは徐々に再開されてきています。
又、この事業は、“ふくしま浜通りアートミュージアム&ラボ”として位置づけられ、帰宅困難地
区も残る浜通り地区に、今後の長期に渡る復興の中で、文化育成と発信を試みる、 早稲田大学ふ
くしま広野未来創造リサーチセンター の継続的なプロジェクトの1つです。
This is a new activity report from Tohoku in 2020.
"Sealing Time-Hirono 2120" project, which has been going to Hirono-machi, Futaba-gun,
Fukushima since last spring, will be published at Hirono Kindergarten, the former Hirono-machi, at the ninth year since great East Japan earthquake 2011.
This project, along with the nature of the four seasons of Fukushima Hamadori, keeps the
memory and time of the land in Hirono-machi with the local residents.
We repeated field work on plant collection in the seaside facing the Pacific Ocean, in the town,
and in the mountainous area on the upstream of the Asami River.
And since the end of last year, we have held a film making workshop with townspeople.
"How to rebuild the relationship between people and nature and their pride" and this theme are
included in "Sealing Time-Hirono 2120".
Radioactive material has been completely decontaminated in the living area, which is below the
standard value, but the forest area is untouched.
Radioactive contamination of land has not yet been resolved.
However, although little by little, due to decontamination and the decrease in dose due to natural
providence, hiking and other activities are gradually resuming.
In addition, this business is positioned as "Fukushima Hamadori Art Museum & Lab".
This is one of the ongoing projects of the Waseda University Fukushima Hirono Future Creation
Research Center, which aims to foster culture and disseminate information in the long-term
reconstruction of the Hamadori district where the homeless district still remains.
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■開催概要■
ふくしま浜通り・アートミュージアム&ラボ事業
「時の封〜ひろの2120」〜100年後へ、広野町から風の便りを送りませんか?
福島県双葉郡広野町の海辺から山々にかけて採集した植物の断片を押し花、押し葉にし、ラミ
ネートフィルム約2800枚でその時々を封印。ワークショップ通じて、浜通りの地域の皆さんが制
作参加した、この地、この時を記憶する作品群を「時のモニュメント」として公開します。
◇ 期間 2020年2月22日(土)〜3月11日(水)
◇ 場所 旧・広野町立広野幼稚園
◇ 特別開園日 展示期間内の各週末(土・日)及び祝・休日 10時〜17時
◇ 2月22日(土)、23日(日・祝)、24日(月・振休)、29日(土)、3月1日(日)、7日
(土)、8日(日)
◇「ライトアップ 3.11.」 3月7日(土)〜11日(水)17時〜21時 ※7日、8日は夜間開園。
◇ 震災から9年目、10年目に向かうにあたり、幼稚園全体をライトアップ致します。
主催/特定非営利活動法人広野わいわいプロジェクト
共催/広野町 早稲田大学ふくしま広野未来創造リサーチセンター
後援/広野町教育委員会
協力/特定非営利活動法人いわきイルミネーションプロジェクトチーム
企画/アートプロジェクト気流部
ふくしま浜通り・アートミュージアム&ラボ事業/
このイベントは、独立行政法人中小企業基盤整備機構の賑わい回復支援事業の助成金を受けて開
催いたします。
◉関連企画
「時の封」フィルム作りの最終ワークショップ in 旧・広野幼稚園
〜いよいよ最後の“時の封”に向けて、集大成のワークショップ!!」
◆ 2月 15日(土)、2月 16日(日)
◆ 時間 11時〜17時(時間内なら随時ご参加OKです。)
◆ 参加費 無料 ※事前申込不要 ※旧・広野幼稚園(広野町下浅見川築地73-1)集合です!
「おおて博士のネイチャー ガーデントーク 」
◆ 2月 22日(土)、23日(日・祝)
◆「浜通りの自然と、土地の営みのスペクタクル。」
◆ 時間 14時〜16時(時間内なら随時ご参加可能です。)
◆ 参加費 無料 ※事前申込不要 ※旧・広野幼稚園(広野町下浅見川築地73-1)集合です!
「ライトアップ 3.11.」
◆ 3月 7日(土)〜11日(水)
◆「海と山と、記憶の彼方へ」
◆ 時間 17時〜21時 (※7日(土)、8日(日)は21時迄、夜間開園)
◆ 協力 特定非営利活動法人いわきイルミネーションプロジェクトチーム
今は使われていない、旧・広野幼稚園の園歌をモチーフにたちあらわす、プロジェクトパンフ
レットも公開。プロジェクトのためにオリジナルの3番を創作しています。(楢葉郡と標葉郡を
隠語として含ませています。)
「時の封〜ひろの2120」パンフレット、
ダウンロードはこちら ▶ web_時の封〜ひろの2120.pdf
震災から10年へと向かうふくしま浜通りの土地で、アートと地域の新たなコラボレーションが始
まります。是非、東北に春をつげる広野町に足を運び、復興の現在形を感じて下さい。